これまでやったエロゲーの中から思い出に残っているものを語っていこうと思います。第一回目(二回目があるかどうかはわかりませんが)は『君が望む永遠』です。発売は2001年。
 この作品は大きく分けて高校生活を描いた前編と、ある事件が起こった後を描いた後編に分かれています。前編で描かれるのは明るく希望に満ちた世界。そこに浸っていればいるほど、後編はギャップが大きく、対比的に感じられます。この作品が上手いところは対比的な世界の描写であると思います。前編では何の問題もない友人、恋人たちの関係があるんですが、後編では事件をきっかけにしてその関係が歪にになっていくんですね。その歪さを認めながらも上塗りの人間関係を続けていく主人公たちに、人間描写の妙を感じます。この作品は人間関係を描ききったところが評価できると思います。エロゲーは18禁でありながら人間関係を深く掘り下げて描いているものがそれほどあるわけではないんですね。そういう意味では秀逸だと。エロゲーが好きな人もそうでない人も一度やってみて欲しい作品です。

 さて、これ以降は感想主体で述べていこうと思うのでやってない人は勿論、やってる人にすらよく分からん文になるかもしれませんが、出来ればもう少しお付き合いを。

 一番好きなキャラクターは涼宮遥です。一番最初に目指したのは遥ルートですが、気がつくと茜ルートに突入していてファックと叫んだことも今となっては良い思い出です。
 高校時代の初々しい遥との恋人関係は赤面ものです。そんな私ですからFDでの補完は嬉し過ぎて鼻血吹きそうでした。……おいといて。
 事故後目を覚ました遥をほっとくことなんて人間には無理だと思います。記憶障害に経過している時間。変わらない遥。こんな現実を突きつけられたら今は水月と付き合ってるかもしれないけど無理、無理よー。とは言うものの遥が昏睡状態にあった時に支えてくれたのは間違いなく水月であるし、そのために水月が将来を棒に振ったのは紛れも無い事実。そして二人は親友。こんな二人から選ぶなんてマジ無理だと思います。一部では主人公へたれ説が出ていますが頑張った方だと。最終的には選ぶわけだからね。
 前編では何気ないおまじないだったんだけど、後編で二人が交わすおまじないは凄く重たいんですよね。無知の残酷さ(遥のね)とでも言うものがある。遥を集積したものがおまじないであるように感じる。受け取り手として遥に感じるものがそこにある。前編でも後編でも。
 個人的に最萌ポイントは水月ルートの海岸での遥との別れのシーン。マヤウルの贈り物を語りながら別れを切り出す遥。胸が締め付けられました。ルート的には水月ルートが最も綺麗にまとまっていると思います。遥好き好きなので遥が幸せになる遥ルートが一番好きですが。
 エロゲーに嵌るきっかけになったとも言える作品なので、今でもマイベストエロゲランキング上位に位置しています。コメント、トラックバック募集します。君が望む永遠について言いたいことがある人はどんどんどうぞ。茜について何も語らないのは思い入れが特にないからです。スカイテンプル、病院も同様。

今日の一言 君が望む永遠

コメント

盛男
盛男
2007年2月22日6:26

はじめまして。

私も君が望む永遠をプレイした者ですが、
>水月ルートの海岸での遥との別れのシーン
ここは感動しました。正直に告白しますと、おいおい号泣しました。

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