本日の作品はアニメ版で何かと話題をさらった『School Days』(Overflow)です。発売は2005年。
 
 この作品は人によって評価がかなり異なり、神作品という人もいれば地雷(N2級)という人もいます。その差はどこからくるのでしょうか。
 地雷と呼ばれる理由については[学園恋愛モノ]というジャンルのエロゲーを嗜好する人間が期待するものを考えれば想像できそうです。それは、可憐で、純真で、時に強く、時に儚い美少女達と夢のひと時を過ごすことです。少なくても無意識下では汚さ、醜さは排除されるべきだと考えているわけです。しかし『School Days』のヒロインたちは本能に忠実で、倫理や道徳に従わず,エゴのままに動くので、裏切られた気持ちになるのです。さらにプレイヤーはヒロインに対して誠実であれば報われるという[お約束]まで裏切られることになります。プレイヤーの写し身たる伊藤誠はプレイヤーがどの選択肢を選んだとしてもヒロインに対して誠実ではありません。二股は不可避なのです。エロゲー史上、最も”死ね”と言われた主人公だけはあります。
 高評価している人間は嫉妬や憎悪などの負の感情渦巻く泥沼三角関係の昼ドラ展開を感情移入せずに楽しんでいたものと思われます。学園恋愛モノという舞台でいじめ、盗撮、レイプ、友人に恋人を寝取られるといったイベントが発生したり(全部被害者は桂言葉様)、負の感情を直接的にぶつけ合うというのは、スリリングなエンターテイメントと言えなくもないでしょう?ちなみに(神作品と呼ぶ一派≒桂言葉教の狂信者)です。桂言葉様が世界を糾弾するシーンはそれまでの世界の目に余る行いを断罪するというものなので、えもいわれぬ爽快感を感じます。

 ヒロインで人気なのは言葉嬢と刹那くらいなんですが、これは二人が普通にエロゲーヒロインやってるからだと思います。言葉は狂気の人だったりするんですが、矛先は主にビッチ世界にしか向かわないので問題ないです。刹那は本当にエロゲらしいキャラクターなので好かれると思います。

今日の一言 School Days

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